コラム「創作モノ事情」 | ||||||
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端末機の価格が低下し、インターネットの存在が普及するにつれ、ある程度の経済力と時間があればほぼ誰でも簡単にWebサイトを公開できるようになりました。その反面、詳しい知識がない、あるいはマナーが多少理解できていない方でもすぐにサイトを持てるという欠点もあります。これらが原因でトラブルや裁判沙汰になったケースもあります。自分の身を守り、他者の存在を尊重するため、最低限必要な知識は勉強しておくようにしましょう。 レベル1(法律、又は人間として最低限必要なルールです) >著作権、肖像権の侵害 市販の創作物(本、CD、ゲームソフト、パンフレットなど)に掲載されている絵や写真、音楽、文章などを無断転載することは禁止されています。市販の曲の歌詞や有名人の写真を掲載するのもいけません。市販のものだけでなく、他人のサイトから絵や文章など、コンテンツを転載するのも同様です。他人のメール内容の公開や掲示板への書き込み内容を無断で公開するのも、著作権違反として最近問題になりました。 ※なかには条件付で掲載を許可しているメーカーもあります。逆に、原作を元にした自作イラストでも掲載を禁止しているメーカーもありますので、創作物の原作のオフィシャルサイトなどに掲載されているガイドラインをご覧ください。ガイドラインが無い場合はメールなどで問い合わせてみましょう。 >サーバー規約違反 広告の不正削除、禁止されたコンテンツの設置など、サーバーの規約が守れない利用者はアカウントを削除されるなどの処置を受けます。規約には充分目を通して、違反をしないように注意しましょう。スペースを貸して頂いているのですから、サーバー側に迷惑をかけないよう気をつけましょうね。 >名誉毀損 いわれの無い悪口は名誉毀損に当たります。冗談のつもりでも、相手にとって不快な場合があるので気をつけましょう。 現状ではネット上は匿名に近いこともあり、あまり規制されていませんが、サイトを公開している場合、サーバーの規約に反します。他人のサイトの掲示板などで中傷を書いた場合、そのサイトの管理人に迷惑がかかります。ネット上の発言は世界中から閲覧できるということを心得ておいてください。 >犯罪への勧誘 ビデオのダビングやCDなどの違法コピーを希望するのもこれに当たります。売春、窃盗、殺人、脅迫など、あらゆる、犯罪を勧めるような発言は当然危険です。犯罪予告や体験談なども危険ですが……自ら望んで犯罪を犯すこと自体、人間としてのルールを守れない人物のすることでしょう。
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最近、ネチケットコンテンツがあるサイトが増えているようです。おそらく、自分のサイトの利用についての一種の防衛策でしょう。しかし、なかには誤った知識を訪問者に植え付けてしまうサイトもあるようです。(このサイトも含めての)特定の考え方にとらわれず、自ら常識と他者への配慮を持って判断することを忘れないでください。 レベル2(他者(訪問者)への配慮、常識に準じたルールです) >個人情報の漏洩 自分の住所や電話番号などをネット上に公表するのも危険ですが、それ以上に気をつけなければならないのは、当然他人の情報です。プライバシーの侵害にもなりますので、程度によってはネットの常識・非常識1LVのほうにも当たるでしょう。携帯電話やプロバイダのメールアドレスも公開してはいけません。自分のサイトに自分のメールアドレスを公開したい時も、Hotmailやgooなどのポータルサイトのフリーのメールサービスを利用しましょう。 >ローカルルールの強制 - キリ番 『キリ番踏み逃げ禁止』と書かれたサイトをご覧になったことはないでしょうか。カウンタの区切りはそのサイトにとって記念になることですし、何度もあることではないですから、管理人としては大切にしたいですね。 しかし、訪問者が皆、そのサイトに興味があるとは限りません。検索エンジンで何かを検索中にふらりと寄っただけかもしれませんし、リンクを辿って立ち寄っただけかもしれません。それに、世の中には必ずと言っていいほど、センスが合わない人がいるものです。サイトの創作物と相性が合わなければ、リクエストしようとは思わないでしょう。 キリ番自体は悪いことではありませんが、報告がなかったからと言って怒ったりすねたりはしないでください。 >ローカルルールの強制 - 訪問方法 滅多にないと思いますが、検索エンジンからサイトに来てはいけない、URLを削ってページ移動してはいけない、などのルールを設けているサイトがあります。しかし、そのサイトに行くまではそのようなローカルルールを知ることはできないのですから、非常に理不尽なルールですね。 URLを削って移動すると、たまにフォルダの中身が見えてしまうことがあります。しかしこれは、対策をとっていないサイト製作者が悪いのです。各フォルダには、必ずindexファイルを入れるようにしましょう。 >指摘への反応 誰しも、間違いをおかしてしまうことはあります。問題は、間違いに気づいた後の態度です。批判を受け入れることができない人に成長はありません。 都合の悪い掲示板の書き込みを削除したり、荒らし扱いしたりと言った行為は、当然常識に反するものです。不特定多数の目に触れるネット上では、悪いことも必ず見ている方がいます。正当な指摘は真摯に受け止め、対応しましょう。素直に間違いを認めて対応すれば、閲覧者も好感を持ってくれるでしょう。
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2LVと重なる部分はありますが、訪問者へ何かを強制しようというサイトがあります。そういったサイトの中には、ネットマナーサイトから得た知識や独自の考え方から、「これは絶対常識だ」と思い込んでいるものもあります。一種の『礼儀』として一理あることもありますが、それを自分や自分のサイトでやるならともかく、他のサイトや訪問者に押し付けるのは、相手を遠ざける原因にもなります。 レベル3(他者の意思の尊重に準じたルールです) >○○はトップページに 『リンクはトップページに』と書かれたサイトはよく見かけます。これも、強制力はありません。リンクを張る側としてはトップページに貼るのが礼儀ですが、何かの記事に引用する時など、それ以外の場所に貼ったほうがわかりやすい場合もあります(この場合、メールで許可を得るのが一般的ではありますが、これも義務ではありません)。ページ移動などでのリンク切れを心配する方もいらっしゃいますが、それはリンクを貼った方の責任なので、気にする必要はありません。 また、たまに『ブックマークはトップページに』というサイトもありますが、ブックマークやお気に入りは好きなところに飛んでいってそこから次も見られるよう、貼っておくものなのです。本に挟むしおりが表紙の次のページにしか挟めないなら、意味はないですよね? >訪問したら必ず○○すること 『ROM厳禁』、『訪問したら必ず掲示板に書き込むこと』、『必ずサイト(又は作品)の感想を書き込むこと』と書かれたサイトがあります。『キリ番踏み逃げ禁止』と同じようなものですが、サイトを訪れた方全員が必ず興味を持ってくれるということないでしょうし、書き込みができる状況にあるとは限りません。訪問者の方の大半はROM(書き込み等をしない方)であることが多いです。『必ず○○を書くこと』と言われて仕方なく書いた記事の内容はあまり信用できないと思います。 また、『リンクをされたら必ず相互リンクをしなくてはいけない』、『ネスケ禁止』なども、強制力のない強制です。リンクに対してお礼リンクを行っているサイトは多いですが、それは決して義務感でやっているわけではないでしょう。感謝と喜びを御礼リンクで表しているのだと思います。相互リンクを受け付けていないサイトもありますが、それが悪いということはありません。閲覧環境は明記しておくのが親切ですが、どうしても他のブラウザで見られない方がいる、それでも自分のサイトに来てくれているのだ、ということを覚えておきましょう。
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ここではインターネット初心者の方への基礎的な知識の解説、また、サイト管理者ではなく、サイト訪問者の方向けの注意点を挙げていきたいと思います。 インターネット初心者の方へ >まず知っておくべきこと 一般的に、顔も見えず、住所なども(自分や知人に公開されない限り)閲覧者にわからないネット上は、匿名の世界と思われていることがあります。しかし、名前や住所などがわからないからといって、何をしても許される、何をしたのかオフラインで公表されるようなことはない、ということはありません。当然ながら法律、それに加えてプロバイダや、書き込む際にはそのサイトやコンテンツなどの規約が(それ自体が法律などに反しない限り)適用されます。ネット上でも法律を犯せば当然罰則が与えられるでしょう。 >自分の情報は自分で守る 個人情報を洩らさないよう心がけましょう。住所、本名、電話番号などをネット上に公開すると、心ない人に悪用される可能性があります。また、プロバイダのメールアドレスを公開するのも、ウイルスメールや宣伝メールを呼び込むことになりますので避けたほうがよいでしょう。フリーメールアドレスを所得することにしましょう。フリーメールサービスはmsnやgooなど、ポータルサイト等で取得できます。 >IPアドレスやリモートホスト 匿名の世界であるオンライン上でも、個人を特定できる情報があります。例えば、掲示板に違法なデータを掲載した場合、掲示板の管理人はまず該当者のIPアドレスやリモートホストを調べます(大抵の掲示板の管理室やログに表示されます)。書き込み時間やそれらのデータを元に該当者の接続プロバイダ(場合によっては警察など)に通報すると、該当者に処分が下されます。 しかし、プロバイダがそのように動くのは、はっきりと犯罪や規約違反の事実があった場合です。「キリ番報告しないとIP(ホスト)を晒す」等と言われて(又は実際に晒されて)も、特に気にする必要はありません。また、アクセス解析しているサイトを嫌がる方もいますが、解析されたことで何か不便が生じるようなことはないと思われます。 >サイト訪問時 注意事項がある場合、掲示板に書き込むなどそのサイトにアクションを仕掛ける場合は、一度目を通しておきましょう。注意事項になくても、日記書き込み・礼儀の無い書き込み・返信のしようがない書き込みなどは嫌われることも多いようです。 また、誤字脱字やリンク切れを注意するなど、管理人にとって恥かしい書き込みは、掲示板よりメールのほうが喜ばれます。メールアドレスがわからないなど、どうしても掲示板で報告しなければいけない場合、別の話題も振っておくと返信しやすいでしょう。 掲示板やチャットなどは人と人とのコミュニケーションの場ですので、相手の立場を考えた発言を心がけましょう。 >メールについて メールでは、用件を簡潔に書くことが推奨されます。相手がじっくり読める環境であることがわかっている場合はともかく、長すぎるメールは避けましょう。また、添付メールはウイルスメールと間違えられて読まれる前に削除されたり、もともと添付メールは受け取らないとサイト上で注意している方もいます。添付メールを送る前に『添付メール送ります』といった内容のメールを送るか、添付するものをWeb上にアップしてメールからリンクすることで対処しましょう。
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